・少年と犬/馳星周(文藝春秋)
- 価格: 1760 円
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馳さんは不夜城のイメージが強くて、あまり読んだことが無かった
ほぼ初めてくらいかも知れない
バイオレンスアクションみたいな怖い?話を書く人
と言う認識だったのだけど、優しい話も書くんだなぁと印象が変わった
第163回直木賞受賞作です
以下出版社Webページの作品紹介文
傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。
2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……
犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!
6編の話が入っていて、多聞(たもん)と言うシェパードに似た雑種犬がどの話にも登場します
釜石から西を目指してずっと旅する多聞が、その時々で出会った人々とのストーリー
最終的には、なぜ西を目指していたのかが分かるのだけれども
決してピュアな明るい話ではなくて、ダークな部分も多い
でも、不思議と読後感はスッキリ爽やかでした
一つ一つのお話しはそんなに長くないので、細切れ時間にも読みやすかったです
やはり、タイトルストーリーの少年と犬が良かった
ジワッと涙が出てしまったなぁ
少年と犬なんだけれども、恋人同士に置き換えられるような
魂で惹かれ合うソウルメイトのような
そんな関係性なんですよね
苦しい時、辛い時、そっと寄り添い温めてくれるそんな存在があるからこそ
人は強く生きていけるのかも知れないなと思わされました
そして、やっぱりもう一度犬がいる暮らしがしたいなぁ
小型犬しか飼ったことないけど、
首にガっと抱きつけるくらいの中~大型犬も素敵よね
小説なので、あまりネタバレにならないように、短めの感想です
ではまた次回(・ω・)ノシ
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