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40代、子なし専業主婦の雑記

【読書記録】星影さやかに/古内一絵(文藝春秋社)/家族といえども互いの心のうちを知ることは出来ないのだ


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・星影さやかに/古内一絵(文藝春秋社)




以下、出版社作品紹介ページより
↓↓↓

★〈マカン・マラン〉著者が描く感動の家族小説

戦時中、近所から「非国民」と呼ばれる父親を恥じ、 立派な軍国少年となるべく日々を過ごしていた良彦。 それから終戦を経て約20年後、 良彦の元に父の遺品の日記が届く。 なぜ父は心を病み、非国民と呼ばれたのか―― 本当に正しかったのは誰だったのか―― そして、良彦の家にまつわる数奇な運命とは――

激動の昭和を生きた親子三代の記憶が紐解かれる。

(https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913827)





地元が舞台の小説ということで、読んでみました(現・宮城県大崎市古川)
多分時代的には、まだ古川町だったのではないかと思いますが、いずれにしろ田園風景が広がった田舎です


戦前・戦後の生きづらさ(精神的な)というのは、私には想像することしか出来ないのだけれども
人知れず精神を病んでいた人というのは、かなり沢山いたのだろうなと思う

今でこそ、うつ状態とかその他精神の病であるということを周囲に少しは言いやすくなったとはいえ、まだまだ偏見というのはある訳で……
それが戦前ともなれば、家族にも隠して更に症状が悪化するというのは簡単に想像できる

治療法も確立されていなかっただろうし、患者の苦労は相当のものだったろう
それでも、薄氷を踏むような生活ながらも良彦の父は人生をまっとうしたのだから、ある意味強い人だったのだと思う

色々登場した人たちの中では、良彦の母、寿子に感情移入した
嫁・妻・母と言う立場は、いつの時代も大変だろうけど、昔の嫁というのはそりゃあ大変だったろうなぁ
想像を絶するよね………

気持ちの良いお姑さんだったらいいけど、気の合わない人だったら最悪だわよ
それでも、静かに自分の役割を果たした寿子は凄いな~と思う
それが、寿子なりの愛の示し方だったのかも知れない


自分が嫁になってみて痛感するのは、やはり各家庭の当たり前が、全然当たり前じゃないこと
十人十色ならぬ、十家十色だ

お葬式などは特に、宗教の違いだけでなく地域のしきたりなども全然違うのよね
よそ者は、へぇへぇと言われたことをやるのが関の山

私は、義理の両親は見送ったので、自分の両親の時は悪いけど簡単にやらさせてもらうよ
今からよく言っとくわ


話が逸れたが、鳴子の紅葉が出てきたり、聞き覚えのある地名が出てきたりして、身近に感じる小説ではありました

あまり明るい話ではないから、地元のPRに活かすというのは難しい面もあるかも知れないけれど
少しでも多くの方に、読んで貰えたらなと思うし
古川にお越しの際は、吉野作造記念館などにもお運びいただけたらと思います

www.yoshinosakuzou.info




ではまた次回(・ω・)ノシ




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