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40代、子なし専業主婦の雑記

活字の海に溺れて~3000文字 私を熱くさせたもの~


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今回の3000文字チャレンジのお題は
「私を熱くさせたもの」ということで、
私の少ない引き出しを色々ひっくり返して
考えてみたのだけど
ズバリ「読書」かな~と思います


文字それ自体は、なんの感情も思いもない
無機質なものなのだけど、
それを並べ連ねることによって、
色々な考えや、世界観を表現し、
読者の心を動かすことができるもの
だから本や活字は本当に凄いものだと思います


私の実家は、結構読書好きの一家で、
祖父母と両親、私と妹の6人家族だったのですが
いつも誰かが居間で本や雑誌を読んでいました
もちろん、新聞はみなが隅から隅まで読むので、
時間がかかります
朝のトイレ渋滞ならぬ、新聞渋滞です
それが普通だったので、
別段不便や違和感を持ったことはありません
どこの家庭もそんなもんなんだろうなぁ
と思っていました
どうも違うようですけれど………


家族の中でも祖母は、老眼鏡をかけて、
さらに虫眼鏡を使って活字を読んでいましたから
なかなかのつわ者だったと思います
祖母は小さな頃から読書好きだったらしく、
両親が出かけた際のお土産が、
お菓子やおもちゃだとガッカリして、
何故本を買ってきてくれなかったのだ!
と抗議するという
ちょっと可愛気のない子どもだったらしいです
その血は、若干私にも受け継がれているのかな?
と思います(笑)


そんな家庭で過ごした私が、
一番活字と触れ合ったのは、
中学時代にネフローゼ症候群で入院した時、
そこからメンタル的にキツく
高校に行けなくって引きこもっていた数年間、
10代後半ころだと思います


入院中の暇つぶしと言えば、
読書ですよね~
中3の6月と12月に入院したのですが、
受験勉強はさっぱりやらずに
毎日毎日ベッドに横になりながら、
家族に持ってきてもらった文庫本を
読んで時間を過ごしていました
よく高校に入れたものだな(;¬_¬)


小説やエッセイ、色々なものを読みました
家族が選んで持ってきたものなので、
ちょっと趣味じゃない本もありましたが
背に腹は代えられません
とにかくじっとして居なくていけないし
(安静にしてろ!と医師から厳命されていた)
時間はなかなか過ぎないし、
本の世界へ没入し、
現実逃避するしかありませんでした


しかし、今思えばよくあれだけ毎日
本や活字と過ごしたよなぁ
耳から文字が溢れていたんじゃないかと思います
それが悪かったのか、
薬の副作用もあったと思いますが、
みるみる視力が落ちて、
退院してからは眼鏡っ娘になってしまうという
あまり嬉しくないオマケがつきました


しかし、若い時期に沢山活字と触れ合ったことは、
読書に対する基礎体力みたいなものを
つけられたなと今は感じています
とにかく片っ端から読みましたので、
多少好みでないものも
挫折せずに読みきる忍耐力とか、
純粋に読書を楽しむとか
自分の知らない世界や考えがあること
物語の世界にどっぷり浸かる幸せなど
多くのことを学びました


活字離れが叫ばれている現在
若い人たちにこそ、紙媒体で読む楽しさ
を味わって欲しいなぁと
昭和生まれのおばちゃんは思うのであります


もちろん、スマホやタブレットで読むのも
悪くはないです
軽くてかさばらないし、
資源の節約にもなるしね
でも、長い時間をかけて読む時には、
紙の匂いや手触り、ページをめくる音
そういう細かいことが、読書の時間を
さらに豊かに楽しくしてくれると
私は思っています


例えば、ちょっと奮発して買った
豪華装丁版の本などは、
表紙からして違います
箱に入っていたりしたら、
その箱から出すところから
もう読書は始まっているのです


いつまででも撫でていたいような
滑らかな表紙だったり、
内側に綺麗な紙が使われていたり、
文字の大きさや書体を眺めたり
それだけで、テンションが上がります
これから始まる物語への期待で
わくわくが止まりませんよ!
鼻息が荒くなっちゃいます


あ~一人でも多くの人に、あのドキドキや
わくわくを感じていただきたい!


一冊の本を作る為に、沢山の方々が携わっている
と考えただけで
今手にしている本の価値って
なかなか凄いなと思うんですよね
作家さんがいて、編集さんがいて、
校正する方、デザインをする方、
どんな紙を使うのか?
書体や文字数、行のピッチ
表紙はどうする?帯はどうする?
広告は?印刷は?インクは?
と限りなく想像は膨らむわけなんですよ
って私だけか?こんなこと考えてるのは


とにかく、読書は楽しいのです!
活字にダイブするとでもいいましょうか
文字の海を泳ぐ感じとでもいいましょうか
水泳の50メートル自由形のように、
パッと短期決戦で読む短編集も楽しいし
大河ドラマのようにゆったり世界に浸る
長編やシリーズものも楽しい


それぞれ、趣味や好み、読み方は違えど
活字を愛し、読書を愛している人々は
世界中にいるんですよね
同じ本を読んでも、
感想や心に刺さる場面が違うのも面白い
みなそれぞれのフィルターを通して
様々なことを感じているからです


これだけ電子化しても、やはりお気に入りの本は
紙で手元に置いておきたい
こんな考えはもう古いのかもしれません
でも、書店や図書館、古本屋さんでもいいですけど、
あのズラ~~~~っと本が並んでいる
のって気持ち良くないですか?
紙とインクの独特の匂い、
古本屋さんだと微妙なホコリの匂いとか
あれが堪らなく好きなんですよね~


私の価値観を押し付けるつもりは
サラサラありませんが、
できることなら紙媒体で読書して欲しい!
そして、少し高いと感じても
手元に置いておきたくなる
そういう本に出会っていただきたい!
と昭和生まれのおばちゃんは心から願っています
そして、今日も鼻息荒くして
本を撫でているのであります






ここからは物語の世界にどっぷり浸かって
活字の海に溺れていただく為に
ちょっとだけ、私のオススメ本を
紹介したいと思います
読んでもらえたら涙と鼻水垂らして
喜びます多分………


【ナルニア国物語 】
C.S.ルイス作、瀬田貞二訳
岩波少年文庫

こちらは、ファンタジーの定番。
子どもが読んでも、大人になってから読んでも、
色々学びがあるかと思います
キリスト教的な考えが根底にあり、
日本人にははてな?な部分もありますが、
少年少女の冒険物語として、
長く読み継がれている名作

4人の兄弟姉妹が、疎開先のお屋敷の
クローゼットから、ナルニア国と呼ばれる
異世界と現代を行き来し、
様々な冒険をするというもの

「ライオンと魔女」「カスピアン王子のつのぶえ」
「朝びらき丸 東の海へ」など
7巻のシリーズになっています
どこから読んでも大丈夫ですが、
出版順が読みやすいかな?
また、色々な方が訳をされていますのです、
好みの訳で読むのも楽しいかと思います


【ハリー・ポッターシリーズ】
J.K.ローリング作、松岡佑子訳、
静山社

こちらは今や知らない人はいない、
大ヒット作となりましたね
私が読んだ当時は、まだこんなに
ブームになっておらず、
ハリー・ポッター?なにそれ?って
感じだったのですよ
まさかこんなことになるとはね
自分の先見の明をちょっと誉めたい(笑)

ハリー・ポッターの出生の秘密、
魔法界で起こるボルデモートとの戦いなど
飽きさせない展開でファンの心を
離さない仕掛けは流石
出だし1/3くらいまでの、
ハリーが養父母にいじめられてる
くだりは読むのが少し辛い
そこを抜ければ、楽に読めます

「ハリー・ポッターと賢者の石」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
など7巻のシリーズもの


【十二国記シリーズ】
小野不由美
講談社、新潮社

こちらは和製ファンタジーの名作。
今年はついに新作が発売されるとかで、
また読み直して復習しておこうか
と思っておるところ

十二の国からなる中国風異世界で起こる様々な冒険物語
各国での物語が展開されていくのですが、
まだ名前しか登場していない国など
もありまして、果たしてシリーズ完結するのか?
と心配になります

「月の影 影の海」「風の海 迷宮の岸」
「東の海神 西の滄海」他が出ています
こちらもどこから読んでも大丈夫


【京極堂シリーズ】
京極夏彦
講談社

こちらは大人向けの推理小説。
小難しい難読漢字なども出てきますが、
ハマると抜けられないです
現在は軽くて小さい文庫本版も出ていますが、
私が追いかけ始めた時は新書版サイズしかなくて、
しかも弁当箱かっ!と突っ込みたくなるくらい
の分厚さがありまして
ちょっとした凶器にも枕にもなります
しかし、ファンとしては厚ければ厚いほど
嬉しいというね
もう活字中毒患者です

舞台は戦後間もない東京。京極堂という
古書店を営む中善寺秋彦が憑き物落とし
として、作家、探偵など仲間たちと
事件を解決する物語
一応タイトルに妖怪の名前がついてますが、
妖怪は出てきません
不思議なことなどなにもない!のです

「姑獲女の夏」「魍魎の匣」「狂骨の夢」
などが出ています





わ~い!3000文字超えた
もっと紹介したい本もありますが、
それはまたの機会に


ではまた( *・ω・)ノ


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